こんにちは、ヤナセのステッカーが好きな「コボ」です。

「そうだ、メルセデス・ベンツを買おうっ!!」

と考えたとき、必ずと言って良いほどに「ヤナセ」と「シュルテン」という2つのフレーズに出会います。

「ふむふむ。」と思いながらググってみると、

「ヤナセ」と「シュルテン」は両社とも同じ正規代理店で、どちらも新車・中古車を販売しています。

「んー、違いが分からん、、、」と頭を悩ませている人が続出しているということなので今回は、

「ヤナセとシュルテンの違いはなんなのか?」
「どちらでメルセデス・ベンツを購入した方がお得なのか?」

についてご説明していきます。

日本の誇り「YANASE(ヤナセ)」

多くの人は「ヤナセ=中古輸入車」というイメージが定着しているかもしれませんが、実は1990年初頭までは「ヤナセ=新車の輸入車」というイメージでした。

一昔前は欧米自動車ブランドの独裁的な輸入者でもあったヤナセですが、近年の業績を見てみると中古車販売の比率が上昇しており、現在は販売台数の50%は中古車となっています。

しかも、現在は経営の低迷により伊藤忠商事傘下で経営再建中というお先真っ暗な状態が「YANASE(ヤナセ)」という企業になります。

なぜ100年以上の伝統と歴史のある企業が30年あまりで「新車→中古車」へと大幅なイメージチェンジをしてしまったのでしょうか?

その原因は「長期的に楽に儲けすぎた」ことが最大の要因です。

「海外から輸入をして、日本で売るだけでぼろ儲けができる」

そんな商売があったら誰でも「やりたい!!」と思うモノですよね?

ヤナセは30年前まではその権利をすべて独占していました。

ヤナセ全盛期の流通経路(30年前)

1
ドイツで「メルセデス・ベンツ」を製造

2
「メルセデス・ベンツ」を日本で売るために「ヤナセ」へ商品を卸す

3
「ヤナセ」がお客様に「メルセデス・ベンツ」を売る

これだと「メルセデス・ベンツ」は、1度しか利益を獲得することができません。

そのタイミングは「メルセデス・ベンツ」が「ヤナセ」に商品を卸すタイミングのみです。

これだとメルセデス・ベンツは利益が小さいので、労力の割にメリットが悪いのであまり面白くありません。

ようはメルセデス・ベンツ的には「コスパ」が悪かったのです。

そこで誕生したのが「メルセデス・ベンツ日本法人」です。

※具体的な数字を入れるとこんな流れです。(ここではすべて「利益」として計算します)

1
ドイツで「メルセデス・ベンツ」を製造

開発費、組み立て費、材料費などを計算。

2
メ「500万で車が出来たから、ヤナセに700万円で売ってやんよ。」

メルセデス・ベンツが「200万円」の利益を獲得。

3
「メルセデス・ベンツ」を「ヤナセ」に売る

4
ヤ「700万円か。それじゃ、保証とかいろいろ付けて1200万円で売ってやろうぜ!!ヒャハーッ」

ヤナセ「500万円」の利益を獲得。

5
メ「ヤナセが楽して儲かってるな。なんかムカつくな。」

見たいな感じでざっくりと捉えてくれればそれで大丈夫です。

この流れが気にくわなかった各海外の自動車メーカ―は、

「お前のとこには直接商品を卸さないから!」

と言い放ち、ヤナセが持っていた輸入権を剥奪しました。

そして海外の各自動車メーカーは、日本法人を設立し、本国から日本法人に車を卸し、そこから販売代理店に売る、という仕組みに作り変えました。

ヤナセ衰退期の流通経路(現在)

1
ドイツで「メルセデス・ベンツ」を製造

2
「メルセデス・ベンツ」を日本で売るために「メルセデス・ベンツ日本法人」へ商品を卸す

3
「メルセデス・ベンツ日本法人」が正規代理店である「ヤナセ」に商品を卸す

4
正規代理店である「ヤナセ」がお客様に商品を売る

変わった部分は、あいだに「メルセデス・ベンツ日本法人」を噛ませただけです。

それだけで何がどう変わるのでしょうか?

なんとなんと面白いことに、「メルセデス・ベンツ日本法人」を間に挟むだけで「メルセデス・ベンツ」の利益が拡大するのです。

「はぁ、何言ってんだコイツwww」

と思った人も多いことでしょう。

もう少し分かりやすく解説していきます。

「メルセデス・ベンツ」が「メルセデス・ベンツ日本法人」に商品を卸すときに1度儲かり、

さらに「メルセデス・ベンツ日本法人」が「ヤナセ」に商品を卸すときにもう1度儲けることが出来る仕組みを作ったのです

具体的な数字を入れてみていきましょう。

1
ドイツで「メルセデス・ベンツ」を製造

部品代、人件費などを考慮して価格を設定

2
メ「500万で車が出来たから、700万円で売ってやんよ。」

メルセデス・ベンツに「200万円」の利益が確定

3
「メルセデス・ベンツ」が「メルセデス・ベンツ日本法人」へ商品を卸す

4
メ日本「700万円か。ヤナセ君、僕たちは850万円で売ってあげるよ。」

メルセデス・ベンツ日本に「150万円」の利益が確定。

5
「メルセデス・ベンツ日本法人」が正規代理店である「ヤナセ」に商品を卸す

6
ヤ「850万円か。どうせルールで1000万円でしか売れないし、、、ショボーン」

ヤナセ「150万円」の利益が確定。

7
正規代理店がお客様に商品を売る

8
メ「メシウマやでー♡w」

めでたし、めでたし。

間にメルセデス・ベンツ日本法人を噛ませたことで、ヤナセの利益が縮小して、メルセデス・ベンツの利益が拡大したことがお分かりいただけたでしょうか?

これって地味に凄くないですか?

さすが「メルセデス・ベンツ」を保有するダイムラー社です。

本当に見習うべきはこういった抜け目ない戦略です。

「メルセデス・ベンツ日本法人」と「正規代理店」がヤナセを経営難に追い込んだ。

「メルセデス・ベンツ日本法人」は、今まで輸入するだけで儲かっていた「ヤナセの利益」をまず奪い取りました。

その上でダイムラー社は

「お前ら、メルセデス・ベンツ売りたいよな?なら、うちのルールに則った正規代理店になったら売ってやんよ」

という超鬼畜な件を提案しました。

「正規代理店になる」ということは「このベンツは絶対1000万円で売れよ。」という価格が予め定められており、値引きしたくても基本的にはできません。

もちろん多少の値引きになら応じてくれますが、正規ディーラーのように「100〜200万円の割引」なんて大規模なモノは絶対に無理です。

「ヤナセが値引きをする」ということはそのまま「利益の縮小」に繋がるので、

1台売れて150万円しか儲からないのに、その150万円から100万円も値引きしたら利益は50万円になってしまい、

人件費、維持管理費を含めたら、売れば売るだけ赤字が拡大してしまいます。

なので、基本的にヤナセは値引きには応じることはできません。(その分保証が手厚い傾向にあります)

そこで「ダイムラー社」はさらに悪魔的なことを閃いたのです。

「ってかさ、うちも「ヤナセ」っぽいことすればもっと儲かるんじゃね?そうだ、価格競争させようぜwww」

そうして生まれたのがもう1つの正規代理店「シュルテン」です。

豆知識:「YANASE」のステッカーは立派なブランド。

「YANASE」と言えば、リアの窓ガラスに貼られている黄色の下地に青文字のド派手な「YANASEステッカー」をイメージする人って多いのではないでしょうか?

実はあの「YANASE」のステッカーは、「このクルマはYANASEのだぜ!ドヤっ」みたいな正規モノをアピールする為に貼られているわけではありません。

ましてや、ヤナセの自己満足的な宣伝のために貼っているわけでもありません。

実はあの「YANASEステッカー」にはヤナセの企業理念が反映された深イイ話が隠されているのです。

ヤナセの強みは、巨大なヤナセネットワークで全国の直営店のすべてで、顧客情報が共有できているため引越しをしても、旅行中などにトラブルが発生しても、どの店舗でも最高のサポートが受けられる点にあります。

その強みがお客さまに受け入れられて、ヤナセで購入した輸入車は他のメーカーよりも長い期間乗られる、というデータがメーカーから出ているぐらい満足度は高いです。

そして、長い期間乗り続けるということは、比例的に故障や事故という不測の事態が発生しやすくなります。

そういった不測の故障や事故などのトラブルで止まってしまったお客様の愛車を見つけやすくするために、わざわざあのド派手な色のステッカーが目立つ場所に張ってあるのです。

もちろんこれがマーケティングで「都合の良い方便」の可能性も十分にあり得るかもしれません。

が、僕には100年以上接客業で生き残ったメーカーの1つの答えがこの「YANASE」のステッカーには隠されていると感じています。

ダイムラーからの刺客「シュルテン」

シュルテンは、ヤナセと同じくメルセデス・ベンツの「正規販売代理店」なのですが、資本の出所が全く違います。

ヤナセは「伊藤忠商事の傘下」で、シュルテンは「ダイムラー社の傘下」です。

ダイムラーの傘下ということは、資本も基本的にはダイムラーということになります。

言うなれば「シュルテン」は、ダイムラー社が作った「超公式正式なディーラー」ということになります。

そうなると、一体何が起きるでしょうか?

そうです、シュルテンは大幅な値引きが可能になるのです。

シュルテンで100〜300万の値引きは当たり前。

資本が違うと、同じ正規代理店でも価格対応は天と地ほどに違います。

例えば、「Sクラスを買いたいな〜」と思い、あなたは「ヤナセ」と「シュルテン」で合い見積もりを取ることにしました。

ヤナセでは「2000万っすね」と言われ、

シュルテンでは「1700万円っすね」と言われました。

このくらいの差は当たり前のようにおきます。

特に「新モデルの発売間近」「キャンペーン」の時には 如実に価格差が露呈します。

「なぜそうなるのか?」今からそのロジックをご説明していきます。

「資本」が違うと「値引き」が違う。

今回は「モデルチェンジ」を想定した値引きを考えていきましょう。

その前に「メルセデス・ベンツ」と「ダイムラー社」の関係性について知らない人はここから先の話についてこれないと思うので、

を読んだ後に読み進めてください。

それでは読み進めていきます。

「モデルチェンジ」の場合はまず最初にダイムラー社から、メルセデス・ベンツ日本法人へ連絡が入ります。

ダイムラー社「Sクラスをフルモデルチェンジするから、今のモデルは多少の値引きぐらいなら許すから売り切ってくれい。」

メ日本「かしこまりました。つかぬ事をお伺いしますが、補助金はいかほど支給されるのでしょうか?」

ダイムラー「そだねー。とりあえず30億用意しておくよ〜」

メ日本「御意」

というくだりがあって、ダイムラー社から値引き用の補助金が支払われます。その後、

メ日本「シュルテンの衆、Sクラスを値引きしてでも売れ!差額はダイムラーの兄貴から補助金を頂いた。値引きの損失は補助金から補填する。売れ、野郎どもー!!」

シュ「さすが兄貴!太っ腹だぜ!!お前ら頑張ろうぜー!??オーーー!!!」

と言った具合に、同一資本の「メルセデス・ベンツ日本法人」と「シュルテン」はスムーズに販売を促進できる仕組みが既に確立されている点がヤナセとの最も大きな違いになります。

この話の面白い部分は、差額の金額を正規代理店である「シュルテン」が負担するわけではなく、本部である「ダイムラー社」「メルセデス・ベンツ日本法人」が出してくれるので、シュルテン側に「利益の縮小」は起きません。

これが「シュルテンは値引きにもすんなり応じる」というロジックです。

一方、ヤナセはそう簡単には値引きができません。

ヤナセはダイムラー社とは全く違う会社なので、モデルチェンジがあっても基本的に補助金なんてものはありません。

なので、ヤナセの値引きはそのまま利益の縮小に直結します。ゆえに、

メ日本「なんかSクラスがフルモデルチェンジするらしいから、多少の値引きはOKだって。頑張ってねー。」

ヤナセ「そうなんですか、うちにも補助k」

メ日本「お前らにあるわけねぇだろwww別会社がw」

ヤナセ「」

となってしまうのです。

現実でここまでの差は無いのかもしれませんが、これが「ヤナセ」と「シュルテン」の明確な差です。

資本がどこから出ているのかが、値引きの明暗を大きく分けているのです。

「ヤナセ」と「シュルテン」ベンツを買うならどちらがお得?

そうなってくると必ずと言っていいほど、

「ヤナセvsシュルテン」仁義なきどっちで買った方がいいのか問題、という議論が勃発します。

個人的には「BRENDAで買う」という営業をぶち込みたいところでがありますが、どうしても「ヤナセ」か「シュルテン」しか選択肢がないのであれば、

僕は価格を重視したいので「シュルテン」をオススメします。

が、ヤナセは価格を下げることが難しい分、100年以上かけて築いた全国ネットワークとメンテナンス能力を駆使し「手厚いサポート体制」を敷いています。

このあたりは個人の好みの問題ではないでしょうか?

安くメルセデス・ベンツを買いたい人はシュルテンに行って、

少し高くても手厚い補償を受けたい人はヤナセに行く、

と言うのが1つの判断基準になるのでぜひ検討してみてください。

それぞれの特徴を理解した上で、実際にディーラーへ足を運び、その場の雰囲気、店員さんとのフィーリングなどを自分の感覚で確かめてから購入するのが、メルセデス・ベンツのディーラー選びで最高の方法になるでしょう。

でわまたっ、よきメルセデスライフを!

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