こんにちは、中古車のオークションがヘタクソな「コボ」です。

「安くて程度の良い中古車を買いたい」

誰もが夢見る願望であると同時に、

「中古車オークション代行業者から買うと安いらしいけど、オークション代行業者が思ったよりも多くて選び方がわからない…。」

そんなジレンマがあるのも事実でしょう。

中古車をオークション代行業者から買うこと自体は、車両の費用を抑えられるのでなかなかに良い選択だと思いますが、

「中古車のオークション代行サービスを専属にしている事業者」から中古車を買うことだけは絶対にしてはいけません。

断言します、9割以上の人間は確実に損をします。

※「結論だけ知りたいっ!」って人はそこまで飛ばすので押してください。

「中古車オークション代行業者」とはなんぞや?

中古車オークション業者とは、古物商資格を持つ会員のみが取引可能なオークション会場にて、中古車を卸価格で購入・販売している業者のことを言います。

一般の方は出入りすることができませんので、身もふたもない言い方をするならば一種の「資格ビジネス」とも言えるでしょう。

もちろん私の会社も「中古車オークション代行業者」ではありますが、「専属」ではなく「兼業」です。

まずはその違いから明確にしていきましょう。

「兼業」の中古車オークション代行業者

ここで言う「兼業」は、

「会社員をしながら、中古車オークション代行業者もしている」
「主婦で昼間ヒマだから、中古車オークション代行業者をしている」

と言う、畑違いの「副業」に近いニュアンスではありません。

「中古車をオークションで仕入れ、修理、整備、メンテナンス、カスタムなどをした後に販売する」

と言う意味での「専門的な兼業」です。

他の中古車オークション兼業者の販売までの流れは知りませんが、私たちの場合は主に2パターンの流れがあります。

兼業者の販売パターン①

①オークションにて中古車を落札(卸価格)

②メンテナンス工場で動作確認や整備(メンテナンス費)

③展示場にてご説明(無料)

④店舗にてお客様に販売(利益上乗せ)

⑤アフターケア

兼業者の販売パターン②

①お客様からある程度の要望を聞いておく(無料)

②オークションにて中古車を落札(卸価格)

③メンテナンス工場で動作確認や整備(メンテナンス費)

④店舗にてお客様に販売(利益上乗せ)

⑤アフターケア

という2パターン存在しています。

ココに少し数字を入れてみていきましょう。

兼業者の販売パターン①の例

①オークションにて中古車を落札(100万円)

②メンテナンス工場で動作確認や整備(5万円)

③展示場にてご説明(無料)

④店舗にてお客様に販売(15万円)

⑤アフターケア

合計:120万円.

兼業者の販売パターン②の例

①お客様からある程度の要望を聞いておく(無料)

②オークションにて中古車を落札(100万円)

③メンテナンス工場で動作確認や整備(5万円)

④店舗にてお客様に販売(15万円)

⑤アフターケア

合計:120万円.

とまぁこんな感じになっています。(価格はその都度変わります)

このやり方が良いのか悪いのかは知りませんけど、十二支が2回りするぐらいは企業的に続いているので、中古車市場のお客様には割と受け入れて貰えています。

さて、ここで覚えておくべきポイントは2つあります。

まず1つ目は、仕入れた人たちが自分の工場で責任をもって動作確認や整備、メンテナンスを行っているか。

2つ目は、しっかりとアフターケアの体制が整っているのか、です。

詳しくは「専業」の説明が終わってから解説していきますので、とりあえずその2つだけ覚えて先に進みましょう。

「専業」の中古車オークション代行業者

「専業」の意味は文字通り、オークションで仕入れた中古車をそのまま他人に売ることを生業としている人たちです。

流れは基本的に1つしかありません。

専業者の販売のパターン

①お客様からある程度の要望を聞いておく

②オークションにて中古車を落札(卸価格)

③お客様に販売(利益上乗せ)

以上です(笑)

解説はいらないかもしれませんが、一応しておきます。

オークション代行を専業でしている人は、「メンテナンス費用」の中間工程をすっ飛ばしているから安く車両を提供することが可能なのです。

具体的な数字を入れると、

専業者の販売のパターンの例

①お客様からある程度の要望を聞いておく(無料)

②オークションにて中古車を落札(100万円)

③お客様に販売(110万円)

合計:110万円.

という感じになります。

以上のことから、中古車オークションを兼業している人と、中古車オークションを専業でしている人の差は「10万円」ということになります。

確かに安いですよね。

しかし、その10万円と引き換えしている「3つのリスク」の存在も把握しておく必要があります。

中古車オークション専業者から買う3つのリスク

1.オークション専業者がいくらで落札したのか分からない。

オークション専業者の使い方は、あなたの希望を先に伝えてから落札してもらうのが普通です

ここでちょっとした問題です。

あなたの希望は「予算200万で走行距離3万キロ以下の黒のヴォクシー」です。

その旨を伝え、代行業者がオークションで探していたところ、たまたま100万円で条件に合うヴォクシーを落札することができました。

さて、この時あなたはいくら支払うことになるでしょうか?

※オークション代行業者の利益は卸価格×10%だとします。

答えは、220万です。

絶対に110万では売ってくれません。

なぜなら、オークション代行業者を専業にしている人が欲しいのは「利益」であって「信頼」ではありません。

間違いなく「220万円の売上」をとってしまいます。

基本的にオークション代行を専業にしている人は、車を売ってさようならです。

もちろん社会的な責任は問われるかもしれませんが、オークション代行専業者と合うのは納車のときに一度キリで、他はネットワーク上のやり取りしかしないので多少詐欺ってもバレることはまずありません。

これはあまりにも悪徳な例ですが、こういうことが実際に起こっています。

騙す側も悪いのですが、騙される側も悪いです。

対処法は「緻密で綿密なやりとり」

「予算200万で走行距離3万キロ以下の黒のヴォクシー」

というあまりにも大雑把な依頼の仕方ではなく、

本体価格

200万円
(税込)
支払総額

220万円
(税込)
メーカー

トヨタ
車種名

ヴォクシー
グレード

年式(初年度登録)

2019年(令和1年)
走行距離

1,000km以下
車検

1年以上あり
排気量

2,000cc
法定整備

整備済み
修復歴

なし
ハンドル

ボディーカラー

真珠
禁煙車

ワンオーナー

ディーラー車

ミッション

インパネMTモード付CVT
駆動方式

4WD
装備品一覧

・エアバック(運転席/助手席)
・ABS
・Wエアコン
・キーレス
・スマートキー
・3列シート
・アイドリングストップ
・障害物センサー
・クルーズコントロール
・パワーステアリング
・パワーウィンドウ
・盗難防止システム
・アルミホイール(18インチ)
・キセノンライト(HID)

ぐらいの要求を相場を見ながら叩きつけた方が良いです。

このくらいは最低でもしないと「ん?コイツ初心者か?」と思われて簡単にボラれます。

2.現車の確認ができない(ノークレームがデフォルト)

あなたが現車と初めてご対面するときは自宅に輸送されてきたときです。

なので、あなたの条件をいくら満たしていても、

  • 小さな傷がある
  • エンジンから異音がする
  • ボディがくすんでいる

などは十分にあり得ます。

そしてそのクレームをオークション専業者に言ったところで、基本的に対応は何一つありません。もちろん保証もです。

あなたがどれだけ「話が違う!このクルマはいらないっ!!」と言っても業者はそんなことを認めてくれません。

その返品を受け付けるとオークション専業者的には、クルマを維持するお金がかかってしまうため何がなんでも引き渡しますし、契約などで予め縛りがあるハズです。

こればかりはどうしようもありませんが、詳細な画像などを送信してもらうなどの対応はしてもらえるかもしれません。

3.修理工場を自分で見つける必要がある。

さらに、中古車オークション専業者から中古車を買った場合、修理工場などは自分で発掘するしかありません。

この作業も一苦労ですし、保証がないので車が走るうちに早急に手を打っておく必要があります。

こう見ると、安さと引き換えにしているものって結構多いですよね。

ここからが話の大詰めになるわけですが、

例えばあなたの「時給が2000円」だったとしましょう。

オークション専業者から買った場合は「10万円」安く買うことが可能です。

言い換えれば、オークション専業者にするだけで「10万円」貰ったも同然です。

しかし、あなたは10万円をそのまま手にすることは出来ません。

なぜなら、そこには「3つのリスク」と「業者の選定」という大きな問題が立ちはだかっているからです。

そしてそれらの諸問題を解決するには制限時間があります。

100,000円(あなたの利益)/2,000円(時給)=『50時間』

そう、あなたは50時間以内にこれらすべての問題を完璧に解決することが求められるのです。

もし、51時間かかってしまった場合は「2,000円の機会損失」
もし、52時間かかってしまった場合は「4,000円の機会損失」
もし、53時間かかってしまった場合は「6,000円の機会損失」


このように刻一刻と機会損失が拡大していきます。

もちろん「ポンコツな中古車」を掴まされた場合は、修理代を取られた挙句、代車代まで取られる可能性もありますから、50時間を待たずして赤字確定です。

すなわち、あなたは「50時間以上」自分の車に時間をとられた時点で、トータルコスト的に見た場合、必ず赤字が確定するということです。

これが「オークション専業者から買うと9割以上の人間は確実に損をします。」と僕が断言する理由です。

なので、個人的にはそんなロシアンルーレットをするよりも

「オークションで中古車仕入れられて、修理する環境と技術が充実していて、メンテナンスもできる」

そんなオークション兼業者を最初から探した方が割に合っていると思います。

まとめ

最後に断っておきますが、超一流の専属オークション代行業者で食べている人たちの選球眼ならぬ、選車眼はハンパではありません。

微かな違和感を嗅ぎ分け、瞬間瞬間の最適解を出すその仕事っぷりは本当に神ががっており、素直に尊敬します。

ここまでは良いのですが、専業者のなにが問題かというと「変な虫」が入りやすい点にあります。

「最初に中古車オークションは資格ビジネス」と言いましたが、裏を返せば資格さえ取ってしまえば、車もいじったことのない素人(変な虫)でも買うことが可能です。

そしてその素人たちが既に大量参入しているので、超一流の専属オークション代行業者までもが胡散臭く見られている状態です。

「会社員をしながら、中古車オークション代行業者もしている」
「主婦で昼間ヒマだから、中古車オークション代行業者をしている」

と言った人たちの存在です。

これは中古車市場に似ている部分ですので、この話の続きが気になる人は、

を覗いてみてください。

でわまたっ、よきカーライフを!

おまけ:怪しいオークション代行業者の殺し文句3選

1.最速最短で~

何と比べて最速最短なのかを教えて欲しいですよね。

2.最安値

いや、市場に最安値は1つしかないですよね?

3.高品質

何そのふわっとしたアピールポイント(笑)

ホームページにこれらの単語があったらすぐに戻るボタンを押した方が良いかもしれません。

「最も速くて、最も短い期間で、最も安い価格」で中古車を提供しているオークション代行業者は1社のハズなのに、複数の業者が検索でヒットするということは、9割の事業者がなにかしらの小さな嘘をついていることになります。

屁理屈に聞こえるかもしれませんが、1つでも嘘をついているということが事前に分かっているならば、最初からそんな事業者を選択肢に入れるべきではありません。

なぜなら、小さな嘘をついているということは、私たちに報告している内容にも嘘が混じっている可能性が高いからです。

「最速最短、最安値、高品質」のフレーズを使うぐらいなら、

「廃車になったらお電話ください!すぐに中古車買ってきます。」

ぐらいポップな方がクスッときて、おもしろいと思うのですけどね。

もちろん「最速最短、最安値、高品質」のフレーズ通りの事業者があるのは事実です。

しかし、ネットの匿名性を利用して悪いことをしている人間があまりにも多すぎるのが「オークション代行業界」です。

だからこそ、事業者選びは石橋を叩いて叩いて選ぶことが大切なのです。