こんにちは、輸入車大好き「コボ」です。

メルセデスベンツやBMWなどの中古車情報サイトを眺めていると

「正規輸入車」
「並行輸入車」
「逆輸入車」
「個人輸入車」

なんて言葉が当たり前のように踊り狂っているのをよく見かけます。

自動車に詳しい人、商社勤務の人からしたらすぐに違いのわかる単語たちですが、これから輸入車を買おうとしている人たちからしたら

「見た目やスペックも同じなのに何が違うんだろう?なんかめんどくさそうだからやっぱ国産車買うわー」

と言ったことが起きてもなんら不思議ではありません。

そこで今日は「正規輸入車、並行輸入車、逆輸入車、個人輸入車」の違いやメリット、デメリットに関して解説していきます。

ちなみにこの記事は「車」について話していますが、

「ルイヴィトン」
「グッチ」
「シャネル」

などの財布やバックなどについても全く同じことが言えるので、この機会にぜひ知識として覚えておくと長い人生お得に過ごすことが出来ると思います。

※超厳密に言えば「正規輸入車」「並行輸入車」「逆輸入車」「個人輸入車」という呼び名は俗称であり、法的な根拠は何一つありません。

道路運送車両法に基づき型式認定されたクルマが『正規輸入車』で、

型式認定されていないクルマを『並行輸入車』と呼ぶのが業界的に一般化しているというのが実情です。

「正規輸入車」とはなんぞや?

正規輸入車とは、海外のメーカーから認定された正規代理店または、日本法人が車を輸入し、国内にいるお客様へと販売・流通させている車のことを言います。

俗に言う「ディーラー車」が正規輸入車になります。

正規輸入車の流れ

①海外のメーカー

②日本法人または、正規代理店(ディーラー)

③お客様へ

正規輸入車の2つのメリット

1.正規輸入車は安心安全。

正規輸入車は正規代理店のみで購入することが可能なので、100%の安心安全を手に入れることが出来ます。

これは当然と言えば当然のことで、メーカーから直接的に新車を買い付けているのでその品質は折り紙つきです。

さらに、メルセデス・ベンツ、BMW、Audi、名だたる有名のメーカー正規代理店になる為には

「店舗の規模」
「サポート体制」
「接客の質」

などの数多くの審査基準を満たしていないければ正規代理店になることは叶いません。

つまり、正規代理店には責任と義務、そして第三者の信頼がある店舗ということになり、品質以上に社会的な信頼も高いのが特徴です。

2.保証やアフターサービスが充実している

正規代理店は、正規輸入車の販売の他にも、お客様との長期的な良好関係を築いていく為に「保証」や「アフターサービス」を充実させています。

どんなに優れた自動車でも所詮はモノにすぎません。

形あるモノは必ずいつか壊れます。これは仕方がないことです。

問題は壊れることではなく、その壊れたモノを素早く修復できるか、という点です。

そのことを最も理解しているのはメルセデス・ベンツの正規代理店として有名な「ヤナセ」ではないでしょうか?

ヤナセは、取り扱っている車種の消耗パーツを日々適切に管理しながら、メカニックのレベル向上に努めており、メカ知識のトレーニングを定期的に行なっています。

そういった仕組みが徹底的に管理されており、ハイレベルなメカニックが多数在籍している正規代理店なら、不測の事態にも迅速な対応がとれ、お客様の満足度は高くなるのは当たり前でしょう。

「次もここで買いたいな!」
「さすがヤナセだよね!」

そうった部分がヤナセブランドの向上、そして長期的なお客様との関係性構築への足掛かりに繋がります。

さらにヤナセのネットワークは全国規模なので、宇都宮で買った人が東京都内でトラブルにあっても安心して修理をお願いすることが出来ます。

こういった手厚いアフターサービスの部分が「正規輸入車の強み」だと言えるでしょう。

とは言えその分、金額の方も少し高いのがちょっとしたデメリットになります。

なので、正規輸入車が向いている人は、

「金額は高くても安心安全を買いたい」
「買うのに時間や手間を一切かけたくない」

といった人たちが正規輸入車に向いていると思います。

正規輸入車のデメリット

ぶっちゃると正規輸入車のデメリットは無いに等しいのですが、強いて挙げるなら「輸入できない車種がある」ということでしょうか。

正規輸入車の場合、仕入れの有無は「各メーカーの日本法人」が設定します。(正規代理店のケースもある)

で、日本にもニーズというものがあり、そのニーズに沿った車種、グレードを日本法人が仕入れ、正規代理店に卸します。

ということは、各メーカーの日本法人が、

「これは日本じゃ売れないから仕入れる必要はないよね」

そんな判断を下す車種があってもなんら不思議ではありません。

例えば、

「メルセデス日本法人が仕入れていない〇〇を仕入れて欲しいんですけど、、、」

と普通のお客様が言っても割に合わない仕事をしてくれるはずもありません。

「それでもその車種がどうしても欲しい!!」という場合はどうすれば良いのでしょうか?

そういった「正規輸入されていない車種やグレードが欲しい場合」に活躍するのが「並行輸入車」になります。

並行輸入車とはなんぞや?

並行輸入車とは、正規代理店や日本法人を通らずに輸入、販売された車のことを言います。

物凄く雑な言い方をするならば「正規輸入車以外はすべて並行輸入車」という認識でも問題はありません。

ちなみに、並行輸入車を中古で仕入れると「中古並行」なんて呼ばれたりします。

並行輸入車の流通経路

①海外メーカー

②海外の小売店・販売店

③個人もしくは輸入代行業者が購入して輸入

④消費者へ販売

並行輸入車のメリット

1.日本で未発売のモノが買える

正規輸入車の文末で述べた通り、並行輸入車は日本の正規代理店で取り扱っていない車種やグレードを輸入することができるのが最大の特徴になります。

違う言い方をするのなら、正規代理店が取り扱っていないモデルや、日本に正規代理店が存在していないメーカーなどは並行輸入に頼るしか方法がありません。

例えば、

「日本未発売のマニアックなカラー」
「日本では右ハンドルしかないモノ」
「微妙なグリルデザインの違い」

などなどです。

その車に絶対的な価値を感じる人や、こだわりや憧れが強い変態気質な人は並行輸入がオススメです。

2.購入価格が安い

タイミングにもよりますが、正規輸入車よりも購入時の総支払額が安く済むのも並行輸入車の特徴です。

海外のメーカーはブランド力が高ければ高いほど日本国内で安売りしません。

理由はブランドイメージを守るため、値崩れを抑えるため、などさまざまな理由が挙げられます。

しかし、正規ルート以外を通る並行輸入ならば、工夫次第でいくらでも費用を抑えることが可能です。

例えば、為替の変動を上手に利用して販売価格を安く抑える方法が最も有名でポピュラーな方法になります。

「そんなの嘘だーw」

と思っている人はAmazonの「並行輸入品ストア」というページを覗いてください。

「ルイヴィトン」
「グッチ」
「シャネル」

のバッグや財布が70%offで購入が出来たりします。

車も同じで、為替の相場を上手く使うとビックリするぐらい外車を安く買うことが可能です。

具体的な金額は言えませんが、如実に価格差が出てしまうとやはり「並行輸入」というモノはとても魅力的に感じてしまいます。

が、それらを帳消しにしてしまうほどの大きなデメリットがあるもの事実です。

並行輸入車のデメリット

1.初回の車検難易度は高い

並行輸入車最大のデメリットは、それが新車であれ中古車であれ、日本で登録する場合には『新規登録』が必要で、初回車検が適用される点にあります。

どういうことなのかと言うと、

日本の正規代理店でさえ仕入れないような超絶マニアックな現地仕様の車を、日本でも走行可能な状態にカスタムする必要がある、

ことを意味しています。

さらに言ってしまうと、全てが現地仕様なので取り扱い説明書も全て外国語で、下手をするとコチラから現地のメーカーに言わないと取扱説明書をくれないこともあります。

なんなら金を取られた挙句にPDFで送られてくる場合もあります。

なので、そんじょそこらの素人に車検を通すことはまず不可能です。

そうなると必然的にその道の専門店を探す必要性が出てきます。

しかし、マニアックな車種を専門的に取り扱っているお店は数が少なく、もし仮に見つけたとしても自宅から遠方なんてことはザラにあります。

ここが並行輸入車の悩ましい部分になります。

並行輸入で車を仕入れるのはとても簡単です。

なぜなら、書類を揃えて手続きをするだけなので割とサクッと終わります。

しかし、日本の法律に則った仕様にカスタムする手間やコストがかかる車両が多く存在するので「気がついたら結構な金額になっていた」なんてケースは珍しくありません。

この部分を知らないと並行輸入車を買った後で

「騙された!」
「詐欺だ!」
「訴えてやる!」

と感じてしまいトラブルの種になるので、購入前にしっかりデメリットの部分も把握しておきましょう。

もし本当に並行輸入車を検討する場合、しっかりと複数のお店で見積りを出してもらい「総支払額」で比較することを僕はオススメしています。

例えば、「本体価格300万円」「本体価格200万円」だったらどちらを買いますか?

と言う問いに対する答えは「判断できない」が正解になります。

本体価格が300万円で、諸費用が50万円なら「総支払額は350万円」になります。

一方、本体価格が200万円でも、諸費用が200万円なら「総支払額は400万円」になります。

あくまで重要なのは「総支払額」の部分であり、「本体価格」ではない点だけは要注意してください。

並行輸入車は「諸費用」をいかに圧縮できるかが、優秀な事業者とへっぽこ事業者の明暗を分けます。

この手の罠に引っかかる人って意外と多いので注意してください。

2.アフターサービスを受けられない場合がある。

先ほどから「並行輸入車」という大きな括りで話を進めていますが、実際には

  • 整備工場を完備している店舗型の販売店
  • 輸入代行のみを請け負うオンラインショップ

の2つがメインで存在します。

この両者の違いを知らずに並行輸入車を買ってしまうと

「こんなハズじゃなかったのに、、、」

なんてことになりかねません。購入前にしっかりと違いを把握しておきましょう。

整備工場を完備している店舗型の販売店
  • 故障しても購入した店舗で修理可能
  • 保証も充実している
  • その分の割高感がある

整備工場を完備している分、若干の割高感はありますが、正規輸入車と同等のアフターサービスを保証している業者さんが多い傾向にあり、安心安全なお店が多いです。

輸入代行のみを請け負うオンラインショップ
  • 故障しても対応なし
  • 基本的に保証はない
  • その分の割安感はある

輸入代行を生業としている業者さんは、アフターフォローが基本的に無いのが当たり前です。

加えて、並行輸入車は正規代理店でも煙たがられる傾向にあり、製品自体の問題やメーカー側の欠陥によるトラブルだったとしても

「ウチでは対応できません」

と言われることはザラにあります。

輸入代行の業者から並行輸入車を買う場合は、トラブル(欠陥や故障)が起きたときにある程度は自分で判断して行動する覚悟を持っておいた方が良いでしょう。

並行輸入車を購入する1つの判断基準として、

「少し割高でも保証が手厚く修理もできるお店」を探すか、

「価格重視で保証のない業者」を選ぶか、が1つの別れ道になります。

「並行輸入品に偽物が多い」問題について。

よくブログ記事で、

「本物・偽物を見分ける方法」
「コピー品の見破り方」

などの根拠の弱い記事を目にする機会が非常に多いのですが、

それらはあくまで「本物の可能性が高い」というお話で、「そのもの自体が本物である」というお墨付きを与えるものではありません。

ここまで読んでいただいた方ならすでに分かっているとは思いますが、

並行輸入品というのは流通経路が違うだけで、商品はメーカーの正規品になります。

が、並行輸入品は正規輸入品と違って「100%本物である」と断言することは誰もできないことだけは必ず覚えておいてください。

「これは100%本物です」と断言できるのはメーカーと直接やり取りしている正規代理店のみです。

逆輸入車とはなんぞや?

逆輸入車とは、日本の車メーカーが海外市場向けに生産・販売している車を再度日本に「逆輸入」した車のことを言います。

輸出目的で生産したものをこちらが輸入するような形になるため、逆輸入車と呼ばれるのその名称の所以です。

通称「逆車」なんて呼ばれたりします。

逆輸入車の流通経路

①日本国内で海外向けに作られた車を海外に輸出

②現地の正規代理店で販売される

③その車を海外から再度日本に輸入。

④お客様さまへ

「日本車では物足りない、でも輸入車は手が出にくい」

と考えている人たちのニーズを満たすのが、日本車でありながらも海外向けのデザインや装備をもった逆輸入車の特徴です。

逆輸入車のメリット

  • 日本未発売モデルが購入できる
  • 正規輸入されているモデルでも、海外専売の設定・仕様を購入できる
  • 他とは一味違うモデルに乗ることが出来る
  • 円高の時は割安になる場合がある

逆輸入車のデメリット

  • 保証の条件が正規輸入車と異なる場合が多い
  • 修理交換のためのパーツが正規輸入車のように簡単ではない場合がある
  • 逆輸入したままの状態では日本の道路交通法に適合していない場合がほとんど
  • 諸経費を含めて乗り出し価格に大きな差が出る可能性がある

お気づきの人も多いと思いますが、逆輸入車のメリット・デメリットは「並行輸入車」と全く同じになります。

違いは「扱っている車種」とそれに伴う「流通経路」のみです。

日本が海外向けに作っている車を輸出して、そのものを再度仕入れる必要があるのが「逆輸入車」になります。

必然的にベースは日本車です。

有名なメーカーを挙げると

  • レクサス
  • インフィニティ
  • アキュラ
  • 米国トヨタ
  • 米国日産
  • 米国マツダ
  • 米国三菱
  • アメリカホンダ
  • サイオン

が挙げられます。

一方、「並行輸入車」の有名なメーカーは

  • メルセデス・ベンツ
  • BMW
  • アウディ
  • フォルクスワーゲン
  • ポルシェ
  • アルファロメオ
  • ジャガー
  • ベントレー
  • フォード

などの馴染み深いモノが挙げられます。

これらのメーカーは、正規ルート以外で輸入された「並行輸入車」として購入するか、正規代理店が輸入した「正規輸入車」でしか乗ることが出来ません。

個人輸入とはなんぞや?

最後に個人輸入についても少し触れておきましょう。

個人輸入とはその名の通り「個人で海外から輸入する」のですが、その範囲は個人利用するモノのみに限定されます。

なので、「並行輸入を個人的にしている人のこと」を「個人輸入者」とは言いません。

なぜなら、並行輸入の場合は第三者にあくまで販売することが目的だからです。

もし個人で輸入したモノを日本国内で販売する目的ならば、

それは「業務輸入」となり、手続きや税金などのルールも変わってくるので十分に注意してください。

そこを誤魔化すと割と簡単にバレて間違いなく実刑を食らいます。

ここまでのまとめ

ここまで出てきた「正規輸入車」「並行輸入車」「逆輸入車」「個人輸入車」をまとめてみましょう。

正規輸入車まとめ

・安心安全
・保証、アフターサービスが充実している
・全国に店舗があるケースが多い
・輸入車できない車種がある
・価格的にも高め

並行輸入車まとめ

・日本未発売のモノが買える
・保証、アフターサービスが弱い
・専門店が少ない
・日本仕様にカスタムしてから車検を行う必要がある。
・価格が安い
・偽物が混ざっている可能性がある

逆輸入車のまとめ

・国内メーカーが海外向けに輸出した車を再度輸入する(超変態向け)
・他は「並行輸入車」と同じ

個人輸入車のまとめ

・個人的に輸入し、第三者に販売しない車

そろそろ頭が痛くなってきた頃だとは思いますが、さらに追い討ちをかけていきます(笑)

中古車の場合はどんな輸入方法でも大きな差異はありません。

最後に勘違いしてほしくないことは、

「正規輸入車の中古は安心」
「並行輸入車の中古は危ない」
「逆輸入車の中古はリスクが高い」

なんて偏見は今すぐに捨てて下さい。

確かに「正規輸入車」は中古でもある程度のクオリティが担保されているかのような錯覚をしてしまいますし、

実際に「正規代理店が輸入した正規輸入車の認定中古車」の場合は、ある程度のクオリティが担保されており、修理費なども安価に収まるケースが多いのは間違いありません。

どの中古車も最終的には

「メンテナンスはどのくらいしていたか?」
「どんな乗り方をしていたか?」
「車両の傷みはどのくらいか?」

といった部分に着目して購入するのが最も確かな方法になります。

「正規輸入のノーメンテナンス中古車両」よりも、「並行輸入でしっかりメンテナンスされた中古車両」の方がトータルコスト的には安くなる傾向にあります。

「正規」「ディーラー」などのいかにも信頼できそうな言葉を鵜呑みにし、

思考停止状態で中古車を選ぶのが最も危険な買い方になるなので、ぜひ今一度しっかり自分の頭で考えて中古車を選ぶことをオススメします。

それが嫌な人は「車」を選ぶよりも「信頼できるお店」を選ぶ方に注力した方が確実性は上がるでしょう。

でわまたっ、よきカーライフを!