いらっしゃいませっ!
栃木県宇都宮市にある、カスタムカーショップBRENDAのコボです(°▽°)

「AIに仕事が奪われる」

なんて言われていた2020年でしたが、どうやら先にコロナウィルスに仕事を奪われる雲行きになってきました。

と言うのも、国土交通省が正式に”全国の高速道路の料金所をETC専用化する”と明言したからです。

これにより今後、一般レーンと呼ばれていた”人間と人間が直接現金でやり取りする場所”が消えます。

時期についてはまだ未定ですが、対応が遅れれば大バッシングをされるコロナ化ですので、遅くても2021年までには完了するでしょう。(キッカケは、料金所職員が新型コロナウイルスに感染したという理由で、感染症対策の一環です)

そうなってくると、「ETCを搭載していない人はどうするの?」「クレジットカードを持っていない人はどうするの?」などの疑問の声が上がってきそうですが、そのあたりは補助金とかで対応するそうなので、今後の動向に注意を向けておきましょう。

しかし、今の日本の高速道路を使う人の93%はETCを搭載しているので、そこまで世間的に賑わいのあるニュースではありません。

が、2022年12月の電波法関連法令の改正による”一部ETC車載器の使用不能”というニュースは絶対に無視してはいけませんよ?

2022年問題『電波法関連法令の改正』

「あなたのETC、使えなくなりますよ、、、」

そんなことを急に言われたら少し怖いですが、ご安心を。

基本的には2007年以前に旧スプリアス規格を受けて製造された機器がメインターゲットとなります。(ちなみに2007年以前の車載器でも、再度検査を受けて使えるものもあるので注意してください)

さらに言えば、この法改正「2007年以前のモデルが絶対に使えなくなる」ってことではありません。

ここで少し”スプリアス発射”について解説しておきます。(難しいので読まなくても問題はありません)

スプリアス発射とは、必要周波数帯の外に生じ、かつ情報の伝送に影響を及ぼすことなく低減し得る不要電波のことです。

この電波は他の通信に有害な混信を与えることもあるので、最低の量に制限する必要があります。

今まではこの規定値がゆるかったので、世界無線通信会議で許容値が厳しく設定されました。

あくまで規定値の公差を狭めただけなので影響は小さいように感じますが、2022年12月以降に電波法違反で使えないETC車載器で高速道路のETCレーンに進入してしまうと、

「バーが上がらないっ!ドーン」

みたいな事態は往々にして起こる可能性があるってことだけは覚えておきましょう。

国土交通省が発表した資料の中には「安全に配慮した運用となるよう検討致します」と明記されていますが、あくまで”検討”という表現ですので、早めに自分で対策しておいた方が得策です。

2022年12月以降に使える車載ETCか、その見極め方法。

少し触れましたが、2007年以前の車載器はほとんど規格外となり違法扱いになります。速やかに新しいETCへの買い替えをオススメします。それでも

「まだ使えるものを買い替えるなんてお金のムダだ!」

と思ってしまう人は一定数いると思います。

そこで確認して欲しいのが、車載器ごとにメーカーから付番された19桁の識別番号(車載器管理番号)です。

その番号を写真で撮って、各メーカーのホームページで使えるかどうか確認してください。

もし情報がなければ各メーカーに車載機管理番号を送り、問い合わせて確認してみてください。

一方、素直に買い替えを検討している人は、

  • ETC車載器は新スプリアス規格に対応
  • 2022年12月1日以降も安心してご使用いただけます

などの文言が記載さている商品を購入しましょう。(本体の外見からは判断することができないので注意してください)

2030年問題『情報安全確保のセキュリティ規格変更』

「あなたの車載ETC、ハッキングされますよ、、、」

2001年の本格運用開始から既に20年がたってしまったETC。

2030年までにはセキュリティの規格を厳しくするのは当たり前ってことは、ITに疎い人でもなんとなく理解できると思います。

20年間もセキュリティ面が向上していないモノって相当クレイジーですからね。

例えるなら、2001年に出たゲーム機の”PS2”とか”ゲームキューブ”とか”初代Xbox”レベルのモノを、未だに車につけて走っているイメージです。

そんなこんなで、「2030年までにはETC(料金所・車載器・カード)について、盗聴や改ざん等を防げるようにしようぜ!」と、国土交通省がザックリと発表しています。

明確な時期などについては公表していませんが、おそらくセキュリティの観点から旧型のETCは使えなくするのが吉となるのは間違いないでしょう。

まっ、まだまだ先の話なので一応頭の片隅に置いておいてください。

車載ETCのセキュリティレベルの判別方法

車載器ごとにメーカーから付番された19桁の識別番号(車載器管理番号)を探して、一番最初の数字を確認してください。

0~なら、古いセキュリティの車載機器です。
1~なら、新しいセキュリティの車載機器になります。

また、”識別マーク”なるモノも設定されているので参考にしてみてください。

古いセキュリティは、「●●●」のマークがない、DSRC ETCのロゴがある、ETC2.0のロゴがあり■のマークがある、などの特徴があります。

新しいセキュリティは、「●●●」のマークがある、ETC2.0のロゴがあり■のマークがない、などの特徴があります。

個人的には車載器管理番号の一桁目を確認するのが最も確実なのでオススメしています。

ETCの買い替えは”通常のETC”をオススメします。ETC2.0は少し微妙。

2001年から運用されているETC(普及率93%超)に対して、2016年から本格運用を開始したETC2.0(普及率はETC内の16.1%)の存在を皆さんは知っていますか?

ETCは料金収受のための単一機能しか持たないのに対し、ETC2.0は大容量かつ高速の双方向通信機能を持っており、ETCよりも多彩なサービスを受けられるようになっているのが特徴です。

簡単に言ってしまえば、”PS2がPS5になった”ぐらいのアップデートなのですが、ハッキリ言ってコスパは相当悪いです。

ETC2.0のメリット

  • ITSスポットから高速道路の最新情報を入手できる
  • 前方1000kmまでの高速道路の渋滞情報を受信し、状況に応じて即座に最速ルートを再検索して提案してくれる
  • 対象の道の駅を利用するために一般道に降りても初乗り料金にリセットせずに「一時退出」とし、目的地まで高速道路を降りずに利用したのと同じ料金を適用する
  • 圏央道走行時に料金割引を受けられる
  • システムのアドバイスにより渋滞を避けたルートを選択すると、有料道路の割引が適用される

渋滞の情報や最新ルートの案内は、ぶっちゃけGoogleマップで十分です。特筆すべき点は高速道路の”一時退室”という機能です。

ETCではできなかった”高速道路からの一時退出”ができるようになっているので、高速道路の周辺地域への立ち寄りが容易になり、周辺地域への経済的なメリットがあります。

さらにドライバーとしては、高速道路の初乗り料金を何回も支払う必要がなくなったので、お財布に優しいのが嬉しいポイントです。

おまけに圏央道(横浜、厚木、八王子、川越、つくば、成田、木更津など)通行料金が、従来のETCよりも2割引の料金で通行できます。関東圏に住む人は超絶お得です。

今後の追加される機能としては、通常のガソリンスタンドやパーキングでの支払いに活用していくのが王道かなと予想しています。

ETCレーンを通るかの如く駐車場に入ることができたり、ガソリンスタンドを通過できるようになったら、さらに効率的な交通網になりそうです。

そろそろ”ETC=高速道路”という固定概念が崩れてきそうな予感がむんむんします。

ETC2.0のデメリット

「高っ!!」

これに尽きます。ETC2.0は通常のETCの2~3倍ぐらいの価格です。

通常のETCは”本体+工賃=15,000円”がいいところですが、ETC2.0は”本体+工賃=30,000円”は余裕で超えます。

ので、頻繁に高速道路を利用しない人たちは、割引の恩恵よりも本体取付にかかったお金の方が高くなってしまいます。

これがETC2.0を素直にオススメできない理由です。

さらに、ETC2.0はプライバシーに関してグレーな部分が多すぎます。

ETC2.0は個人情報を抜かれてる、、、?

「高速の双方向通信機能?なんか怖い。」

ETC2.0の売りは”高速の”双方向通信機能があることです。(従来のETCにも双方向通信のシステムが使われています)

しかし、この高速の双方向通信が「あまりにもユーザーに対して不利なんじゃね?w」と個人的には思っています。

どういうことかと言うと、ETC2.0は”ポスト”を通過したときにその車の過去50~100kmの通行経路、速度、急ブレーキなどの情報を国のサーバーに自動送信する仕様になっています。

この交通データは”プロープデータ”と呼ばれ、国が保有し、データサイエンティストたちに日夜いじくりまわされ価値のあるデータへと姿を変えていきます。

ココでの問題点は、データサイエンティストがデータを見ていることではなく、”どこにポストがあるのか”です。

ポストとは、高速道路の料金所などで車載器が”ピッ”って鳴った時に、”データを読み込む親機”という認識で問題ありません。

その親機は料金所以外にも、高速道路にあるITSスポット(1,700箇所)から、同様の車載情報を取得して、そのデータを高速計算し、ナビなどに反映させ、最速ルートを再提案してくれる、というシステムで動いてます。

ここまでを読むと「ETC2.0って凄いじゃん(°▽°)」って話で終わるのですが、問題はこのポストが一般道にも設置されているってことなんです。

国土交通省の発表では「一般道路のITSスポットは実験的なものが数箇所にある」とだけ記載されているのですが、総務省が公表しているデータを見ると、日本には高速道路を含め約4000台の”ポスト”が設置されていることになっています。

高速道路には1700台しかないので、必然的に残りの2300台は一般道路に設置されているってことになります。

ちなみに、国土交通省の資料に「2013年以降1500基の設置が計画されている」という記載があったので特に問題はないのですが、

「ETC2.0はあなたの個人情報をガンガン抜いている」

ということだけはよく覚えておきましょう。

プロープデータでも個人情報は簡単に抜けまーす。

「プロープデータって個人情報を見れないんじゃないの?」

少しITをかじったことがある人ならそう考えるかもしれませんが、少し時間をかければ個人情報なんてサクッと抜けます。

説明を省きましたが、ETC2.0から取得しているデータはプローブデータと呼ばれるモノです。

プローブデータとは、センサーを積載した自動車を走らせて、自動車から取得される運航実績データのことです。(ETC2.0がスマホでもOKな理由は、必要な各センサーがスマホに搭載されているから)

GPS・加速度センサー・ジャイロセンサーによって得られた情報を、緯度経度・車両ID・速度・自動車の挙動、位置情報・速度情報・急ブレーキ情報・自動車の挙動情報・運転者の属性情報などにまとめ、そこに天候・曜日・イベント・道路の渋滞状況別といった情報を組み合わせて、ビッグデータとして活用していきます。

一見すると、「特定の個人情報なんて扱っていないから問題ないじゃん」と思ってしまいますが、これだけあれば十分に個人情報を抜けます。

さて、少し計算をしてみましょう。

日本は47都道府県で形成されており、現在4000台の”ポスト”が日本全国に設置されています。

さらに、ETC2.0は”ポスト”を通過したときに過去50~100kmのプロ―ブデータを自動で抜けます。その仮定を元に計算すると、

4000台÷47都道府県=85.1台/都道府県

※ここでは関東最大の大きさを誇る”栃木県”を例にして計算を進めてみましょう。

栃木県は、東西約84km、南北約98km、面積6,408 km²。つまり、

6,408 km²÷85台=75.3 km²/台

75.3 km²を√計算すると、約8.7km。

すなわち、栃木県在住の人は、現在位置から東西南北どこかの方角へ約8.7km進むと、どこかにポストがある計算になります。

なので、基本的に通勤距離が10kmを超えている人は、ETC2.0に毎日情報を抜かれているのです。

車載ETCは無音で何も反応はしていないように感じるかもしれませんが、毎日静かにキッチリ働いています。

ETC2.0は”ポスト”を通過したときにその車の過去50~100kmのプロ―ブデータを抜けるので、例えば、

7:00~7:30は、時速〇キロで、○○な道路を使って移動しているな。
7:30~17:30は、ずっと停止しているな。
17:30~18:00は、時速〇キロで、○○な道路を使って移動しているな。
18:00~20:30は、ずっと停止しているな。
20:30~21:00は、時速〇キロで、○○な道路を使って移動しているな。
21:00~22:00は、ずっと停止しているな。
22:00~22:30は、時速〇キロで、○○な道路を使って移動しているな。
22:30~7:00は、ずっと停止しているな。

こんなデータが毎日毎日蓄積されていきます。

あなただったらこのデータを見てどんなことを想像しますか?

僕なら、

  • 夜にずっと停止している場所って家なんじゃないの?
  • 昼間にずっと停止している場所って職場なんじゃないの?
  • 夜に移動している場所ってスーパーとかジムなんじゃないの?

みたいなことを想像するのって難しくはないでしょう。

その開始地点をGoogleマップで調べて、リアルタイムビューで表札見て、

「あっ、この人は○○っていうんだ。ちょっとググってみるか」

と少しその気になれば、その個人のインスタとかFacebookとかTwitterとかが出てくるハズです。

・・・

・・

後のことはご想像にお任せしますが、このようにプロ―ブデータと言えど個人情報はある程度抜きとれます。

このデータを国のサーバーに毎日提供する代わりの対価が、

  • 対象の道の駅を利用するために一般道に降りても初乗り料金にリセットせずに「一時退出」とし、目的地まで高速道路を降りずに利用したのと同じ料金を適用する
  • 圏央道走行時に料金割引を受けられる
  • システムのアドバイスにより渋滞を避けたルートを選択すると、有料道路の割引が適用される

これだけって微妙だよね、と最近気がついたので、個人的には従来のETCを使った方がいいような気がします。

それでも結局は、Googleマップとかに個人情報をガンガン抜かれている人が8~9割だと思いますけどね(笑)

気休めかもしれませんが、自分のプライバシーをちょっぴり守ってみてはいかがですか?

オススメのETC車載器は?

どれも一緒。

ぶっちゃけ、2022年問題を解決していて、車載器管理番号の一桁目が”1”になっていれば基本的になんでも大丈夫です。

Panasonicでも、パイオニアでも、三菱電機でも、カーナビゲーションと連動するタイプでも、GPSと連携する発話型のタイプでも、スマホと連動するタイプでも、なんでもOKです。

自分の気に入ったお好きなモノをどうぞ。ETCは好みの問題ですので、自分の趣味嗜好で買ってもらって構いません。

ジェームスで買っても、Amazonで買っても、楽天で買っても大丈夫です。

ただ取り付けやセットアップだけはキチンとした整備工場でやってもらうのが吉でしょう。

でわまたっ。

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