いらっしゃいませ!!
カスタムカーショップBRENDAのこぼです٩( ‘ω’ )و

「カスタムとチューニングって何が違うの?」

車のカスタムとチューニングはどちらもパーツを付けたり外したりの連続なので、なんとなく同じイメージを持ってしまう人が多いです。

しかし、カスタムとチューニングは似て非なるものであり、作業の目的が全く違うのです。

ざっくり分けると、カスタムは過程を楽しむもので、チューニングは結果を楽しむものって認識です。

今日はそんな”カスタム”と”チューニング”の違いについて解説していきます。

カスタムは、車の美容整形

車の美容整形。

これがカスタムの基本的な世界観になります。

“ドレスアップ”という洒落た表現をする人もいますが、ほとんど同じ意味合いと捉えてしまって問題はありません。

カスタムの正式名称は”カスタマイズ”。意味は”特別注文”。

つまり、利用者の好みや要求に応じてパーツを装着、変更して、既存の車の外観をアップデート・ダウングレードすることの総称がカスタムなのです。

突然ですが、今から2つの質問をします。

自分なりの答えを出してからタップして、正解を確認してみてください

Q
外観をイジるカスタムはどのくらいある?
Q
内装をイジるカスタムはどのくらいある?

多っ!!!

そう思った人ってかなりいるんじゃないですか?

ココに書いたカスタムは部分的な話で、各カスタムに統一感を出すことで、様々なスタイルに分岐していきます。例えば、

  • VIPスタイル(派手なLED、タイヤ”ハの字”、ローダウン、大口径ホイール、メッキパーツ、スワロフスキー、モフモフ、土禁など)
  • 痛車(アニメのステッカーを張る、社内にぬいぐるみを置くなど)
  • スタンス系
  • スポコン

車が好きな方ならすでに知っていると思いますが、

カスタムの世界はとても広いです。

数え上げればキリがないぐらいのスタイルがこの世には存在しているので、

「これからカスタムをするよ!」

って人がもしいましたら、カスタムをする前にぜひご自身にあったスタイルをググって、自分の理想のカスタム像やカスタムの方向性を決めてください。

その方が無駄な出費を抑えることができます(笑)

”目”より先に”手”が肥えることはない

ちなみに、カスタムの世界は自由で美術的な要素が強いので、カスタムカーショップ選びもかなり重要な要素になってきます。

カスタムの世界ではよく、

”目”より先に”手”が肥えることはない

と言われています。

カスタムの良し悪しを見抜く目が養えていないのならば、作品を生み出す手の成長は望めないって意味です。

ぶっちゃけ、お客様のご要望通りにただパーツを付ける、なんとなく外す、言われた通りに加工する程度の作業なら、90%以上の整備士ができるハズです。しかし、

「このカスタムは本当にカッコいいのか?」
「大人っぽいスタンスにしたいんだけど、、、」
「○○の車に合うホイールのデザインを教えて」

などのお客様の「なぜ?」に対して答えられるかどうか、そこが普通の整備士とカスタムカーショップ店員の違いです。

なので、車のカスタムをショップに依頼する時は、

  • ショップにどんな車や人が出入りしているのか?
  • どんなカスタムをしている車が多いのか?
  • 技術力や設備は整っているのか?

などをWebやインスタ、YouTubeなどでチェックしたり、一度ショップへ遊びに行って店員さんと実際に話してみることをオススメします。

自分の理想を伝えた上でショップと一緒に作り上げていくのがカスタムカーの魅力の1つです。

それをセンスのかけらもないような人間と一緒にお金と時間をかけて作るだなんて、僕なら考えただけで吐き気とめまいが止まりません(笑)

慌てる気持ちも分かりますが、ショップ選びだけは慎重にお願いします。

次に、チューニングについてみていきましょう。

チューニングは、車の性能向上

車のパワーアップ

チューニングとは、車が隠して持っている本来の力を解放する作業

そう言い換えても差し支えはないと思います。カスタムの世界は広いと言いましたけど、

チューニングの世界はとっても奥が深い、ディープな世界観となっています。

どこまでも続く底なし沼のように、調べれば調べるほどにズブズブに面白い世界が広がっています。ざっくりと言えば、

  • エンジンパワーの向上
  • 足回りの強化
  • 空気抵抗を利用、減らす
  • 冷却性能の強化
  • 軽量化

などがあり、少し因数分解をすれば、

  • 過給機
  • エンジン調整
  • 補機類・ラジエター/IC
  • コンピュータ
  • 吸気系
  • 排気系
  • ミッション・デフ・駆動系
  • ブレーキ
  • マフラー
  • 足回り
  • タイヤ
  • ホイール
  • 燃費系
  • 補強系

などに分類でき、ここからあと10段階ぐらい掘り下げることができます。

いま列挙した中の1つを実際に交換して、

「チューニングしたぜッ!!!」

と言いたくなる気持ちも分かりますが、それはあくまでチューニングの世界へ1歩足を踏み入れただけであって、チューニングが終わったわけではありません。

あなたは”チューニング沼”に足を踏み入れてしまったのです。

チューニングは、調律調整の連続

チューニングの意味を広辞苑で調べてみると、”調律”と書いてあります。

個人的には調律と言えば、ピアノを思い浮かべてしまいます。

例えば、”ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド♪”と美しく鳴くグランドピアノがあったとしましょう。

どノーマルの何もしていないピアノからは、均一でバランスの取れた素晴らしい音色が奏でられているハズです。

しかし、あなたが美しさ以上に力強い音を目指し、チューニングを試みた結果、ドの音だけが、

ドッ

と大きく鳴るピアノになってしまいました。

さて、これを「チューニングした」と言えますか?

・・・

・・

答えはNOです。

他の音も大きくしないとピアノとしてバランスがあまりにも悪いです。

あなたはピアノをいじっただけで、チューニングを完璧に終えたわけではありません。

車のチューニング作業とは、

エンジンのパワーを上げました。
パワーを上げたら、エアーの吸排を強化しましょう。
エアーの吸排を強化したら、コンピューターで制御しましょう。
コンピューターで制御ができたら、足回りを鍛え抜きましょう。
足回りを鍛え抜いたら、ボディの剛性を高めていきましょう。
ボディの剛性が強化されたら、空力特性を味方につけましょう。

空力特性を味方にできたら軽量化を目指しましょう。
ここまできたら、振り出しに戻りましょう。

これがチューニングの世界です。

1つをいじると、どこかがズレます。
どこかを調整すると、その他がズレます。
以下同文…

どこまでいってもチューニングに終わりはないんですよね。

ゆえに、チューニングは沼なのです。

1%の閃きを信じるな。99%の努力を追え

『天才とは、1%の閃きと99%の努力である』

みたいなことをエジソンっていうおっさんが昔に言ってたらしいのですが、この言葉はまさにチューニングの世界にドンピシャで当てはまります。

どちらと言えば、チューニングは論理的で数学的な思考が大切です。

「エンジンを〇〇馬力上げたから、足回りを〇〇に変えて強化しておこう」
「ドライバーの体重が〇〇キロだから、車体の重心を少し〇〇しておこう」

これはカスタムカーショップの店員さんにはない視点です。(BRENDAに関してはサーキットを毎月走ってるから当てはまらないんですけどねw)

合理的かつ論理的に無駄を排除しながら、情熱を絶やすことなく0,1秒を削り出す作業がチューニングです。

逆に「あっ、閃いた!!」「多分これで速くなるくね?w」などの浅い考えは、チューニングを進める上であまり必要ではありません。

そもそも閃きやアイデアというのは、電球がパッとつくようにある日突然降ってくるものだと勘違いしている人が世の中にはたくさんいます。

が、実際は、泥臭い努力の先の執念によって霧が少しずつ晴れてきた時に、薄っすらとぼんやりとやんわりと見えてくるモノです。

地味な作業の連続、数えきれないトライ&エラー、膨大な時間と莫大なお金。

それらを総動員した結果が車の性能の99%を決めて、その過程で発見した1%の何かが最終的な性能を分ける重要なピースになります。

それでは実際にどうやってチューニングを進めていくのか少しだけ見ていきましょう。

チューニングの第一歩は、目的の設定から。

目的を明確に!

チューニングで大切なことは、事前に「何の目的」でチューニングをするのかを明確にしておくことだと思っています。カスタムと同じですね。

僕が1500万円で買ったBNR34は、フルチューンされていたにも関わらず、街乗りでも普通に乗れて、サーキットでもガンガン攻められる仕様になっていました。

前オーナーのコンセプトはおそらく、街乗りでも使えてクルマの基本性能である「走る・曲がる・止まる」のバランスをとりながら、性能を向上させることを目標に設定していたと考えられます。

車はむやみにどこかをチューニングするだけではいけません。

自分が求めることは何なのか?

それに合わせてチューニングする必要があるのです。

  • トルク重視で街乗りを快適に
  • 高回転をぶん回してサーキットで楽しむ
  • ピークパワーをメインに400mで全てを出し切る

目標が定まったら次に、自分が求める仕様を目指す為にはどんなパーツが必要なのか、どこをイジればいいのか、自分の予算はどのくらいあるのか、どのくらいの期間をかけて仕上げる予定なのか、などをショップの人に相談しましょう。

カスタムショップやチューニングショップでは修理や整備ってやってくれないの?

「修理や整備ってやってますか?」

実は結構この手のご質問をお電話やメールでいただくことがあります。

多分カスタムカーショップって響きでハードルを上げてしまっているのかもしれませんが、、、w

結論から言わせていただくと、

板金塗装から、軽自動車のオイル交換まで、車に関する全てのことをやっています。

その道のプロが集まっている集団ですから、簡単なメンテナンスはもちろん、果てはエンジンOHや全塗装などの重整備もやってくれるところがほとんどだと思います。

会社の方針が尖った方針、例えば、

  • チューニングしかやらない
  • カスタムしかやらない
  • 外車しかやらない

みたいなお店もたまに見かけることがありますが、9割ぐらいのお店では普通の整備もやってくれると思います。

そのあたりは個人個人のお店の方針かもしれませんが、少なくともBRENDAでは車に関するすべての整備、カスタム、チューニングをさせて頂いております。

もし行ってみたいお店などがありましたら、事前に電話などで確認してみることをオススメします。

大手ディーラーぐらい人的資源が豊富な会社なら飛び込みでもすぐにやってくれますが、ほとんどの車屋さんは少ない人数で殺人的な量の整備を日夜こなしています。

事前の連絡はマストだと言えるでしょう(‘◇’)ゞ

まとめ

カスタムは華、チューニングは沼。

カスタムはお金をかければ一目で分かるので、仲の良い友人などから

「おっ、〇〇変えたんだね!」

とすぐにチヤホヤされます。

一方のチューニングはパッと見ただけでは分からないことが大半です。

もっと、もっと、もっと、、、いくらお金があっても

「もういいや(^O^)/」

なんてことは絶対にありません。

まさに沼、、、

がゆえに楽しいんですよね( *´艸`) 首上まで沼にどっぷりつかりましょう!!!

でわまたっ。

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