こんにちは、中古車の買い方にはうるさい「コボ」です。

最近ネット界隈で良く見かけるのが、

「中古車には買い時がある」
「中古車には安い時期がある」
「中古車には得な時期がある」

そしてその時期は、

「4月~5月の閑散期」
「ディーラー決算の3月・9月」
「年末年始の12月・1月」
「ボーナス支給後の6月・12月」
「大型連休がある5月・8月・12月」
「増税後」
「モデルチェンジの時期」

などがあり、需給の関係が傾くため安くなる。

みたいな論調の記事を目する機会が多いのですが、物凄く、物凄く、物凄く、控えめに言って、

「馬鹿なの?w」

としか言えません。(ほんとっ、ごめんなさい)

その理由を今日は解説していきます。

中古車市場において「中古車は○○に安くなる」そんなデータは1つもない。

最初に断言しますけど、

「中古車が特定の時期に安くなった」

そんな都合の良いデータはこの世に存在しません。

ゆえに、この世界の人間で「中古車は○○の時期がお買い得だ」ということを証明されていません。

強いてあげるデータがあるとするならば、「3月は売上台数が多いよね」というデータぐらいなものです。

このデータですらあくまで「販売台数」のデータであって、「割引率」を示すデータではありません。

たまに「販売台数が多いのは割引率が高いからである」と言っている人を見かけますが、そんな正の相関性は証明されていません。

詳しくは「日本自動車販売協会連合会」のデータをご参照ください。

そもそも中古車は、中古車市場の中で無限に近い数の取引売買が日夜行われています。

そのデータを統計的にまとめることは不可能に近いです。

なぜなら、相場は1分1秒ごとに変わる生き物だからです。

※経済学的な見地から言わせてもらえるならば、「そんな短期間で市場の需給が乱れることはありません」とだけは言いたいです。

市場のデータを統計的に分析することは基本的に無理。

例えば「株式市場」で、

「配当の前」
「企業決算の3月・9月」
「客足の伸びる12月・1月」
「ボーナス支給後の6月・12月」
「大型連休がある5月・8月・12月」
「増税前」
「商品のモデルチェンジの時期」

に株価って上がるんですよ、とネットに書いてあったらあなたはその情報を信用しますか?

普通は「そんなのどっちに転ぶか分からないでしょ?」とその情報を疑いますよね。

そうです、当たり前ですが「市場」ってどっちに動くから分からないモノなんです。

今日は急騰しても、明日はエグイぐらい下落する可能性だって十分に考えられるのです。

それが市場というモノで、そのことを「賢明なる投資家(著者:ベンジャミン・グレアム)」と言う本の中では『ミスターマーケット』なんて呼び名で呼ばれています。

「株式市場は情緒不安定なパートナー、『ミスター・マーケット』のようなものです。彼らは会社を売り買いするための値段を提示しています。とんでもない値段を提示したりするけれども、何度断ってもいつも違う値段を提示してきます。

機嫌のよいときは会社の将来をバラ色だといって、法外な値段をふっかけてきます。また機嫌の悪いときには会社の将来は絶望的で真っ暗闇だといって、これまたとんでもない安値で示してきます。」

この文言を「中古車市場」向けに変換すると、

「中古車市場は情緒不安定なパートナー、『ミスター・ユーズドカー』のようなものです。彼らは中古車を売り買いするための値段を提示しています。とんでもない値段を提示したりするけれども、何度断ってもいつも違う値段を提示してきます。

機嫌のよいときはこの中古車の将来をバラ色だといって、法外な値段をふっかけてきます。また機嫌の悪いときにはこの中古車の将来は絶望的で真っ暗闇だといって、これまたとんでもない安値で示してきます。」

中古車市場で「本当に安い時期を狙って中古車を買う」と言うことは、この情緒不安定な『ミスター・ユーズドカー』と付き合うことが必要なのです。

が、がですよ?

「中古車」には株式にない独特な特徴があるので、いつ買うと安いのかが基本的には分かってしまうのです。

さて、ここで問題です。

Q
80%以上の中古車が必ず安くなるタイミングを僕は知っています。それっていつだと思いますか?

※タップすると開きます。

中古車は「時間が経てば経つほどに安くなる」特徴がある。

「時間が経てば経つほどに価格は下がる」

それが株式にはない中古車の特徴です。

しかし、ここで例外が存在することを忘れてはいけません。

それは「プレミアム車」「クラシックカー」の存在です。

逆にこの類のクルマたちは「時間が経てば経つほどに価格は上がる」のが特徴です。

多くの人は「時間が経てば経つほどに価格は下がる」中古車が欲しいのですが、中には何かの拍子で価格が急騰し「プレミアム車」になって、永遠に手の届かない存在になる車があります。

それらの判断を正確に行うために必要になってくるのが「虫の眼」と「鳥の眼」です。

「虫の眼」はミクロの視点

虫の眼とは、虫のように小さな目で物事の状況を見ることを意味します。

違う言い方をするならば、「細分化」「掘り下げる」「一部を見る」なんて言う表現でもいいでしょう。

冒頭でもお話しした、

「中古車には買い時がある」
「中古車には安い時期がある」
「中古車には得な時期がある」

そしてその時期は、

「4月~5月の閑散期」
「ディーラー決算の3月・9月」
「年末年始の12月・1月」
「ボーナス支給後の6月・12月」
「大型連休がある5月・8月・12月」
「増税後」
「モデルチェンジの時期」

などがあり、需給の関係が傾くため安くなる。

これらの内容は全て1年の中で起きている短期的なミクロのお話です。

本来ならば「これらの事象はすべて正しい!」という情報を求めてこの記事にきたとは思いますが、

残念ながらこの世界の誰もがその事実を証明することに成功してはいません。

ので、信じるか信じないかはあなた次第ということになります。

ということは、中古車市場の「時間が経てば経つほどに価格は下がる」という性質上、これらミクロ視点の情報のみで

「私は中古車を買うっ!!!」

という行動をとってしまった場合、ほぼ間違いなく「損をする」ということになります。

そうならない為に必要になってくるのが「鳥の眼」になります。

「鳥の眼」はマクロの視点

鳥の眼とは、鳥のように上から俯瞰して物事を見ることを意味します。

違う言い方をするならば、「俯瞰」「視野を広げる」「全体を見る」なんて言う表現でもいいでしょう。

先ほどの虫の眼が木を見ているならば、鳥の眼は森全体を見渡すようなイメージになります。

中古車市場で言う鳥の眼とは、「市場の全体的な傾向」「中古車の根本的な原理原則」などのことになるでしょう。

例えば、新車価格2000万円を超えるメルセデス・ベンツ「CL600(2007年)」はモノにもよりますが、現在なら300万円出せば買うことが可能です。

それでは、「CL600(2007年)」を2010年に買っていたらどうでしょうか?

2010年の「CL600」は、本体価格1,300~1,500万円で取引されていました。

それでは、「CL600(2007年)」を2015年に買っていたらどうでしょうか?

2015年の「CL600」は、本体価格700~500万円で取引されていました。

それでは、「CL600(2007年)」を2020年に買っていたらどうでしょうか?

2020年の「CL600」は、本体価格300~200万円で取引されていました。

それでは、「CL600(2007年)」を2025年に買ったらどうでしょうか?

2025年の価格は「このまま下落する」のでしょうか?それとも「プレミアム車に化ける」のでしょうか?

その判断を下すことが出来るのが「鳥の眼」を持った人たちです。

中古車市場で需要なのは、「ミクロ的な視点」よりも「マクロ的な視点」の長期的な中古車の状態、市場の状態です。

なので、冒頭でもお話しした、

「中古車には買い時がある」
「中古車には安い時期がある」
「中古車には得な時期がある」

そしてその時期は、

「4月~5月の閑散期」
「ディーラー決算の3月・9月」
「年末年始の12月・1月」
「ボーナス支給後の6月・12月」
「大型連休がある5月・8月・12月」
「増税後」
「モデルチェンジの時期」

などがあり、需給の関係が傾くため安くなる。

と言っている人たちは「ちょっと見るとこズレてない?」と思ってしまうのです。

まとめ

まとめ

・中古車には買い時、安い時期、お得な時期が年に4回もない。
・虫の眼を持とう(ミクロの視点)
・鳥の眼を持とう(マクロの視点)
・5年前に欲しかった車をいま買おうっ!
・5年後に欲しい車をいま決めようっ!!

本来ならもう1つ「魚の眼」というモノもあります。

魚の眼とは、潮の流れすなわち「時代の流れを読む」ことを意味します。

魚の眼は大きな括りで見ると「人口減少」「地球温暖化問題」なども入ってくるので、

この記事では「自動運転技術」「電気自動車」などのラディカルで大局的な時代のトレンドを上手く見極めるために必要ということにしておきます。

しかし、この魚の眼は中古車を買うだけならまず必要はないでしょう。

どちらかと言うと「自分でビジネスを回している人」に持っていて欲しい眼ではあります。

ってな感じで話が脱線してきたのでこの辺で失礼します。

よきカーライフをっ。