いらっしゃいませっ!
栃木県宇都宮市にある、カスタムカーショップBRENDAのコボです(°▽°)

「今年一番驚いたことは何ですか?」

誰かにそう質問されたら、「コロナウィルスで大勢の人が死んだこと」とは答えずに、

「キモオタブルーに殺されたかけたこと」

そう躊躇なく答えるでしょう。

何の因果か、今年はマジでキモオタブルーに縁があります。

っていうか、YouTubeのチャンネルの8割がキモオタブルーで埋め尽くされています。

R34のアフターファイヤーに眉毛を焼かれたり、

キモオタブルーの代名詞、インプレッサ WRXで峠を引きずり回されたり、、、

まっ、僕自身キモオタブルーはとても好きなので、問題はないんですけどね(笑)

んで今日は、実際にインプレッサ WRXに乗ってみて、僕の中でインプレッサの上方修正があったので、今までひそかに心の中で思っていた

「青金のインプレッサはキモオタでしょ笑」
「フルバケで公道走る人はイニシャルD見すぎw」
「なんちゃってスポーツカーとかミーハーかよ(-_-)」

という偏見のフィルターを外して、純粋に”インプレッサ”という車についてまとめておきます。

「インプレッサ WRX」と「インプレッサ WRX STI」の違いとは?

インプレッサ WRXは、言わずもがなの車名です。なぜキモオタブルーの代名詞になったのかについては、後述するとして、現時点でよく分からないのは、STIの方です。

順を追って説明していきますけど、物凄く簡単に言うと

  • ベンツとAMG
  • BMWとM
  • 日産とニスモ

ぐらいの関係性が、「インプレッサ WRXとSTI」の関係性になります。(微妙に違うけど)

※「ベンツとAMG」について知らない人はメルセデス・ベンツの歴史をご覧ください。

  • インプレッサ WRXが、通常の市販車。
  • インプレッサ WRX STIが、STI社がカスタムしたコンプリートカー。

こんなイメージで十分です。

ちなみにそれぞれの名前の由来は、

世界(World)の、ラリー大会(Rally)に、未知なる物を(X)「WRX」
SUBARU TECNICA INTERNATIONALがカスタムした車「STI」

になります。

↓これが世界ラリー大会の映像です↓

こんな激しい大会で勝つために作られた車がインプレッサ WRXです。

そしてその「インプレッサ WRX」を極限までカスタムした車が、「インプレッサ WRX STI」というワケです。

この大会自体がオタク感満載ですけどね、、、(笑)

「STI社」は、車をマニアックに仕上げる企業。

STIの正式名称は、SUBARU TECNICA INTERNATIONALで、読み方は、スバル テクニカ インターナショナルです。

想像に難しくないとは思いますが、親会社はスバルで、100%の出資を受けている連結子会社が「STI社」になります。

さて、僕がなぜ「車をマニアックに仕上げる変態」と言い切ったのか。

その答えは、STIの公式サイトに出てくるキャッチフレーズを見ればすぐに分かります。

「激しいレースほど、人への優しさが問われてくる」

「誰が運転しても快適な走りでなくては、24時間にもわたる長時間のレースは戦い抜けない」

「誰が運転しても自在に操れるクルマでなくては、複数のドライバーが乗り継ぐレースで勝つことはできない」

「モータースポーツという極限の状況で鍛えられるのは、速さではなく人へのやさしさだ」

「その成果を、スバルを選んでくれた。ひとりひとりのドライバーたちへ還元することを」

「どこまでも自由に操る歓びと、いつまでも疲れない心地よさを届けること。それが私たちSTIのミッションだ」

「つくろう。思わずクルマに乗りたくなる走りを。」

「ハンドルを握る度に、自信と高揚感が沸き上がる走りを。」

「いっしょに乗る人が、もう少し乗っていたいと思える走りを。」

「1000km先さえ、近くに感じさせる走りを。」

「サーキットから、ひとりひとりの道のりへ。究めつづける。挑みつづける。」

「歴戦で磨かれたドライビングを、スバルに乗るすべての人と分かち合うために。」

「その優しさは、サーキットから生まれる。」

STI公式サイト

走りについては、脳みそが擦り切れるぐらい考えていることがよーく伝わってきます。

一方で、カッコよさについては触れていないのがこの会社の変態性です。

これは他のメーカーとは明確に違うアプローチになります。

他のメーカーは必ずと言っていいほど、「次世代の~」「最高のパワーを~」そんな文言が入っており、時代の最先端を走っている企業イメージを作ることに必死です。

が、STI社は

「練りに練って、絞り出して、磨き上げる」

そんなクルマ作りをしていることが、サイトの文面から伝わっていきます。

この辺りから、若干のキモオタ臭はしますよね(笑)

インプレッサ WRXの歴史

マニア以外はそこまで興味のない内容だと思いますが、中古車選びのさに、歴史は意外に役に立つ情報なので、ザックリとまとめておきます。

インプレッサの歴史

1992年 「インプレッサ WRX」発売。
1994年 STI社のカスタムカー「WRX STI」登場。
2000年 2代目へモデルチェンジ。
2000年 「丸目」インプレッサ WRXが登場。
2002年 「涙目」インプレッサ WRXが登場。
2005年 「鷹目」インプレッサ WRXが登場。

2007年 3代目へモデルチェンジ。
2007年 インプレッサが5ドアハッチバック型へ大幅な進路変更。
2008年 スバルがWRCから撤退。
2010年 カタログから「インプレッサ」の文字が消え「スバル WRX」へ。
2011年 4代目「スバル WRX」へモデルチェンジ。
2016年 マニュアルモデルの廃止。
2019年 EJ20型エンジン搭載の「WRX STI」が生産終了。

こんな感じでおおむね合っていますか?(ミスがあったらごめんなさい)

個人的にインプレッサの歴史の中で最も好きな時代は、2000~2007年に登場した「目のカタチ」が目まぐるしく変わっていった、WRC全盛期の時代です。

俗にいう「インプレッサ第2世代」です。

2000年 「丸目」インプレッサWRXが登場。
2002年 「涙目」インプレッサWRXが登場。
2005年 「鷹目」インプレッサWRXが登場。

この時代を好きなクルマ好きの方、スバリストの方って多いのではないでしょうか?

この時代を歴史で例えるならば、

1534年 「織田信長」生誕。
1537年 「豊臣秀吉」生誕。
1542年 「徳川家康」生誕。

ぐらいのビックイベントと発生していたと言っても過言ではありません。

そのくらい濃密で凝縮された時代だったのです。

丸目インプレッサとは?

見たまんまの理由で、ヘッドライトが丸いから「丸目」と呼ばれています。

海外では「虫の眼」のように見えることから、「バグ・アイ」と呼ばれています。

ちなみに「なぜ丸目になったのか?」という理由については、丸目インプをデザインした人が話していましたがこう言っていました。

「遠くからでも区別できるようにする為」

みなさん、インプレッサ WRXの意味を覚えていますか?

世界(World)の、ラリー大会(Rally)に、未知なる物を(X)「WRX」

でしたよね?

インプレッサの存在意義は、世界のラリー大会で勝つことです。

「ん?別に関係なくない?」

と思いそうですが、ラリーの大会は昼と夜に分かれているので、夜になると自分のチームの車がパッと見分けがつかなくなります。

2000年初頭だと、「三菱の初代ランサー」と「スバルの初代インプレッサ WRX」は、双子の兄弟のようなそっくりデザインだった為、デザイナーとしては、

「どんなに遠くからでも自分たちの車が一瞬で分かるようにしたい」

そんな思いが込められているのが、「丸目ヘッドライト」の誕生秘話なのです。

いいですよね、こういう裏話。キモオタブルー感が出てて( ..)φメモメモ

涙目インプレッサとは?

「人の目から一粒の涙が滴っている」

ヘッドライトがそんな風に見えたことから「涙目」と呼ばれています。(動画は25秒~)

海外では「ぼんやりした目」のように見えることから、「ブロブ・アイ」と呼ばれています。

この涙目インプは、顔以上に中身を弄っているところが特徴的です。

PCDやブッシュの素材を変えながら、ジオメトリーまで変えちゃっています。

一応ジオメトリーについて解説しておきますが、メチャクチャ難易度が高いことなので、サラッと読んでみて下さい。

自動車ではサスペンションジオメトリーとステアリングジオメトリーがある。

サスペンションおよびステアリングはリンク機構を構成しており、車輪や車体の動きを支配するが、それらのリンクやアームの幾何学的配置とリンクの動きをジオメトリーと呼ぶ。

具体的にはキャンバー、キャスターなどのホイールアライメント、ロールセンターなどのロール特性、アンチダイブ、アンチスクォトなどのジオメトリー、アッカーマン、パラレルステアリングなど操舵内外輪の関係を決めるステアリングジオメトリーがある。

これらは操縦安定性、乗り心地、タイヤ摩耗に大きな影響をおよぼす重要な設計ファクターである。

Weblio辞書

「はいっ、意味不明w」

と、思うのが普通なので安心してください。

とりあえず「丸目よりも涙目の方が凄い」ってことだけ覚えておけば十分です。

鷹目インプレッサとは?

もうそろそろ、名前の傾向が見えてきたのではないでしょうか?笑

鷹目の由来は「ヘッドライトが鷹の目」のように見えるからです。

海外でも鷹の目に見えるようで「ホーク・アイ」と呼ばれています。

この鷹目インプが2代目インプレッサ WRXの最終形態です。

「涙目以上のパワーアップは、無理だ」

そう思われていた中でのフェイスアップとチューンアップだったので、当時のラリー業界がザワザワしたのは言うまでもありません。

がしかし、ここまでいじくり倒してもWRCではなかなか勝つことができませんでした。

その後スバルは、苦肉の策でWRC撤退を余儀なくされました。(当時の会見では「不況が~」と泣きながら話していましたけど、戦績を見ればボロボロです)

その後、アメリカ市場へ進出し、スバルは泥臭さとは無縁な都会で乗る車へと変貌していくのです。

そしてこの2代目インプレッサ時代に生まれた超強烈なワードが、

「キモオタブルー」

というワケです。

令和に入っても使われているこの言葉、一体何者なんでしょうか?

インプレッサ WRXがキモオタブルーと呼ばれる理由。

タイトルにも「キモオタブルー」は入れましたし、冒頭でも「青金のインプとかキモオタでしょ笑」と書いているのですが、

なぜ数ある青い車の中でインプレッサ WRXの青だけ「キモオタブルー」と呼ばれてしまうのでしょうか?

  • WRXの歴史がオタクに好かれる
  • WRXの性能がオタクの心をくすぐる
  • ホモロゲマシンが買えるレーシングカー
  • 痛車のベース車として優秀(アニメキャラの背景に青が多い)
  • イニDなどの車系のアニメによく出ている
  • 自分たちを「スバリスト」とか言っちゃう

とまぁ、様々なオタク的な要素をふんだんに含んだ車なので、オタクが好き好んで乗っているから、と言うのが通説なのかもしれません。

しかし、信頼性の高い統計的なデータが公開されているワケではないので、ぶっちゃけ明確な理由は分かりません。

なにせネットから生まれたスラング言葉ですからね。

キモオタブルーのルーツを探るのはほぼ無理ゲーです。

個人的な予想として、

財力にコンプレックスを抱えているネット人間が、車を買えるほどの財力を持っている人たちにネガティブなレッテルを貼ることで、精神的な優越感・安定感を得たいがために作った言葉なんじゃないかな、

と妄想しております。

その証拠に、「キモオタブルー」以外にも、

  • 基地外レッド(赤のフェラーリ)
  • 変態イエロー(スイフトスポーツ)
  • DQNパープル(紫は総じてバカ)
  • 業務用シルバー(業務用は絶対シルバー)

など、車の色にまつわる言葉がネット世界には乱立しています。

これらの言葉もきっとしょうもない理由から生まれた言葉だと思っています。

もし自分の車がこれらの色に当てはまる場合は、

「私ってクールだな(*´Д`)」

ぐらいの意味合いで脳内変換することをオススメします。

所詮はネットの世界でのお話なんで、現実世界で真に受けるだけ損です。

ネットの話なんて、話半分で聞いた方が人生は幸せです。

実際に僕も「キモオタブルー」なんてワードを連発していますが、好きだからあえて使っています。

本当に嫌いな人に、「私、あなた、嫌い」とは言わないでしょ?

それと同じで、人とは大きく変わった車に乗っている人を見かけて、「バカ」「変態」「頭おかしい」と言われること、もしくはそういうレッテルを貼られることって、

自動車の歴史が始まって以来の、由緒正しい誉め言葉だと個人的には認識しています。

なので僕は、キモオタブルーという言葉は、子ども部屋おじさんぐらい大好きです。

おまけ:インプレッサ WRXってどんな人にオススメなの?

そんなキモオタブルーの代名詞、インプレッサ WRXは、

  • 車でいろいろ遊びたい人
  • 山や峠をぎゅんぎゅんに走りたい人
  • ラリー大会に出てみたい人

そんな人にオススメの1台です。

助手席の人が悲鳴を上げるぐらいの疾走感、他では体験できない横Gのかかり方なのに、車体の安定感がバツグンです。(まだ見てない人はぜひ)

なので、上記のような明確な目的がある人たちは、ノータイムで買いだと断言します。

んで、「どの車種を買うのか」という問題は、自分の好みと予算次第ですが、どうせ買うなら「丸目・涙目・鷹目」のSTIを狙った方がいいです。

今だとグーネットカーセンサーで100~120万円を用意すればギリギリ買えるので、

「これだっ!!」

と思ったらサクッと買っちゃってください。

既に廃盤モデルですので、状態のよい個体は減っていく一方で、パーツは死ぬほど市場に溢れている最高の状態なので、もし壊れても安く直すことが可能な状態です。

極論を言えば、「走る用で1台(100万円)」「部品取り用で1台(10万円)」を買っておいた方が、トータルコストで見た場合は安くなるので、土地に余裕がある人は検討してみて下さい。(もちろん部品取り用は車検を切って放置プレイです)

とりあえず、車や運転が好きなら、飽きの来ることがない1台がインプレッサってクルマです。

ちなみに、BRENDAでも「インプレッサ WRX STI Vリミテッド 世界555台限定」という希少なモデルを95万円で販売していますが、

これはまだまだカスタムして仕上げていくので、間違いなくグーネット界最高の1台へと進化してゆくでしょう(笑)

今後の動向をお楽しみください。

まとめ

2020年11月19日~22日に日本で10年ぶりにWRCが開催される模様です。

しかも、最終戦!

開催エリアは、愛知県内(名古屋市・岡崎市・豊田市・新城市・長久手市・設楽町)および岐阜県内(中津川市・恵那市)の公道。メイン会場は、愛・地球博記念公園(長久手市:通称モリコロパーク)

コロナウィルスが収まっている可能性は0ですが、ぜひぜひ開催してほしいものですね。

そしてたら僕は会社を休んで、撮影機材をガッツリ整えて、100%の体制で

WRCを見に行きます(゚Д゚)ノ

でわまたっ、会場でお会いしましょう。

告知:「BRENDA 公式LINE」を始めました。

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